関東大震災では、火災により多数の犠牲者が出ました。東京都は、災害に強いまちづくりを推進するため、1982年、墨田区の白鬚東地区に、防火壁の役割を果たすように、高さ40mの住宅18棟が約1.2kmに渡って連なる「防災団地」を作りました。また、10万人の避難者を収容できる避難所(公園)も併設されています。このようなハード対策だけでなく、この団地の自治会では、さまざまな防災活動にも精力的に取り組み、防災まちづくり大賞を受賞するなどしています。
将来の自然災害に備えるためには、モノで守る「ハード対策」とヒトで守る「ソフト対策」の両方をバランスよく行うことが必要です。