上野大仏は、かつて上野恩賜公園内にあった高さ約6mの大仏です。関東大震災の激しい揺れにより頭部が落下・損傷しました。太平洋戦争中、顔面部を除く頭部や胴体は、兵器等の製造に必要な金属資源の不足を補うために出された「金属類回収令」により供出され、失われました。その後、顔面部は上野の寛永寺に保管されていましたが、 1972年に顔面部のレリーフが上野恩賜公園に保存・安置され、現在に至ります。
胴体のない顔面部のレリーフは、「これ以上落ちない」という意味で「合格大仏」とも呼ばれ、受験生らの験担ぎのパワースポットになっています。