震度7相当の揺れが関東を襲い、その中でも特に被害が大きかったのが房総半島です。 主に現在の南房総市・館山市では津波や火災による死者が多く出ました。安房郡全体で、死者・行方不明者1,223名、全潰10,652戸、全焼449戸、流失48戸でした。安房地域は1703年の元禄地震の際に大きな津波被害を受けており、その時の教訓が代々語り継がれて残っていたため、関東地震の際、住民は海水が引いたのを見てすぐ高台に逃げたということです。
過去の災害を風化させてしまうのではなく、教訓として後世に伝えていくことが被害軽減にも繋がります。