鎌ヶ谷市役所の敷地内に「震災記念碑」があります。これは、関東大震災の翌年1924年に建立されたものです。この石碑は、災害による犠牲者を慰霊するためのものではなく、当時の鎌ヶ谷村に被害が少なく死者が出なかったことを感謝する意味で、村の有志らによって建てられました。現在は、「自然災害伝承碑」として国土地理院の地図にも掲載されています。
私たちがよく目にする、歴史の負の面を記したものからその悲惨さを忘れないようにすることも大切ですが、後世のために必要な情報として過去から今に有益な情報を与える「伝承」も欠かすことができない存在といえます。