地震発生直後から多数の火災が発生し、3日間にわたって東京を襲い、東京市(現在の23区より狭く、15区に分かれていた)の全面積の約44%が焼失しました。神田和泉町・佐久間町の一帯は、住民らが一致協力して、延べ30時間以上に及ぶ不眠不休のバケツリレーなどの消火に努めた結果、奇跡的に焼失を免れました。この功績を讃えて、東京府(現在の東京都の前身)は、1939年にこの地を、「町内協力防火守護の地」として史跡に指定しました。
ふだんからの近所同士の付き合いを通じて、地域の「共助」の力を高めておくことが、災害時に大きな力を発揮することにつながります。