根府川駅(神奈川・小田原市)に、地震発生から5分後に山津波(土石流)が押し寄せ、駅で停車していた列車を駅舎・ホームもろとも断崖から海へ押し出しました。これにより、列車の乗員・乗客と根府川駅にいた乗客・駅職員のうち、112人が死亡・行方不明となりました。
『未曾有の大災害と地震学-関東大震災-』の中で、著者の武村雅之氏は、「根府川を襲った山津波のように時間的な余裕がある場合には、避難によって人命だけは確実に救えるので、地震後には津波だけでなく、山津波(土石流)が来ることも注意喚起する必要がある」と指摘しています。